ファーレ立川アートが街に飛び出した!ファーレ立川アートミュージアム・デー2025秋「シアターパレード」開催レポート
- tachikawakodomogek
- 11月2日
- 読了時間: 4分
更新日:3 日前
ファーレ立川アートミュージアム・デー2025秋 (2025.10.13開催)

立川市民にはおなじみの、ニキ・ド・サンファル作《会話》のヘビのベンチ。
そのヘビが音楽とともに街中を練り歩く——そんな夢のような光景が、今年の「秋のファーレ立川アートミュージアムデー」で実現しました。
「立川の名物企画にしたい」
きっかけは1年前。立川子ども劇場は設立50周年を迎えこの地で記念イベントとしてコンサートを開催、楽器を持ってサンサンロードを練り歩きました。(開催記事はこちら)
「ファーレ立川アートミュージアムデーでこのヘビを持って子どもたちと演奏しながら練り歩いたらきっと楽しいだろうな……」
という沸々とした願望を胸に秘めていたところ、
毎年同イベントで演劇企画を行っている「たちかわ創造舎」偶然にも巨大人形の練り歩きイベントを画策していた「風煉ダンス」、そして私たち「立川子ども劇場」三者の協働によって“街を舞台にしたアートパレード”が誕生しました。

子どもたちの創造力が大爆発!

「みる」「つくる」「あそぶ」という3つの活動を大切にしている私たちは、『出来上がった大きな人形を持ってパレードするだけでは子どもたちの好奇心、創造力を発揮できない…と子どもたちが主体的に関われるワークショップを開催しました。

大きなヘビの造形に思い思いの色を塗る体験は、普段はなかなかできない創作の機会となりました。初めての体験に子どもたちは大興奮!感性を存分に刺激され、創造力が大爆発です。
背伸びをしても届かない場所に一生懸命手を伸ばしたり、好きな色を自由に塗り重ねたり——
その姿は真剣そのもの。普段家では見せない集中した表情に、お母さんも思わず驚く場面も。

気がつけば、髪の毛や洋服にも絵の具がたっぷり。それにさえ気づかないほど夢中になって色を塗る子どもたちの姿に、会場は笑い声でいっぱいになりました。参加者みんなで作り上げたカラフルなヘビは、まさに命が吹き込まれた1つの造形アートでした。
ヘビをモチーフにした手作り楽器
当日は、パレードを盛り上げる楽器「シャカシャカヘビ」と「ヘビカスタネット」を作るワークショップも開催。演劇と音楽、そしてアートがひとつになった“シアターパレード”の準備が整いました。



ヘビのベンチを舞台に「シアターパレード」が開幕!
アコーディオンと笛の音色が響く中、物語が始まります。
日常の中に溶け込むアート作品を見つけた子ども周一が、ファーレアートの森から来た大きな自分とヘビに出会い、ヘビの妖精ナナと一緒に、109個のパブリックアート作品を見つけに森に出かけ、音楽とダンスに包まれた幻想的な時間を過ごすというストーリー。

目の前で繰り広げられるプロの演劇と生の演奏にそこにいる子どもたちは目を輝かせ、巨大な周一の分身の登場には歓声が上がり、会場全体が一体に。
コミカルなセリフと愉快な演奏は子どもたちにもわかりやすく、子どもたちは自分の作った楽器を手に、妖精となって物語の世界に入っていきます。

いよいよヘビが登場!音楽が街中に響き渡る

観客だけではなく、実際にヘビを作った親子も劇中に参加できる内容で、役者と一緒に大きなヘビを動かしながら歌い、踊り、練り歩き、舞台を盛り上げました。
その光景は、街全体がステージになったかのようでした。
音楽とアートが街を彩る


シャカシャカヘビを持ち、歌い踊りながら歩く


立川市内では、同日開催の「妖怪盆踊り」と相まってサンサンロードはお祭りムード一色。巨大な人形とヘビに驚きつつも、愉快な演奏に手拍子や歓声が飛び交い皆が笑顔になる瞬間を見ることができました。


「また来年も練り歩きたい!」という嬉しい声も多く寄せられ、立川子ども劇場の名物企画として定着させたいという期待が高まっています。
地域とアートがつながるこの活動を、これからも大切に育てていきたいと思います。

今後のイベント情報は随時お知らせいたしますので、どうぞお楽しみに!

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