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立川に笑顔があふれた人形劇「ごきげんなすてご」鑑賞レポート

  • tachikawakodomogek
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

2025年11月16日(日)立川市さかえ会館にて

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子どもたちがつくった“お迎え看板”


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秋晴れの11月の日曜日、立川市の集会施設「さかえ会館」にかわいらしい看板が立てかけられました。

これは、立川子ども劇場の会員の子どもたちがつくった本日の公演をお知らせする手づくりの看板です。

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人形劇団ひとみ座さんをお迎えする準備は、数ヶ月前からスタート。

「会場に何があったら嬉しいかな」

「どうしたら観に来た子どもたちにワクワクしてもらえるだろう」

「どうしたら会場に一体感が生まれるかな」


子どもたちの“やってみたい”ことにそっと大人が寄り添い、一緒に考える時間も大切にしています。

ゆっくり準備を進める子どもたち。

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そして迎えた当日。


鑑賞前アナウンス、子どもたちが“すてご”風に登場!


まずはご覧ください。鑑賞前のアナウンスを担当する子どもたちの登場シーンはこちら!

なんと2人の女の子が主人公のすてご風に登場!

『ごきげんなすてご』に登場するダンボールに入って登場 ※この動画は練習風景を撮影したものです

なんともかわいらしい登場シーンに会場が一気に和みました。

そして立派に挨拶を終え、一緒に劇を楽しみます。


公演前のお願いをアナウンスしている子どもたち
公演前のお願いをアナウンスしている子どもたち

原作者の想いを見事に人形劇に落とし込む演出と脚本


原作はいとうひろしさんの絵本『ごきげんなすてご』(徳間書店刊)

人形劇団ひとみ座さんはこの絵本の世界を見事に人形劇に落とし込み、長年コンビを組む3名の演者による息の合った舞台が魅力の人気作です。


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3人が絵本を手に、観客を人形劇の世界へ誘う冒頭のシーンでは、子どもたちが目を輝かせて舞台に集中する姿がありました。


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3人にしかできない世界が子どもたちを魅了


弟や妹が生まれてどこか寂しく感じる子どもの揺れる気持ちや、急に『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』と呼ばれるようになり気持ちの整理が追いつかない……そんな小さな心の葛藤が素直に描かれた作品。

子どもたちの気持ちの変化に、家族みんなで寄り添いながら成長していく物語は、会場全体にあたたかな空気が流れるそんな時間でした。


子どもたちの笑顔が、舞台の成功を物語る


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観劇後、子どもたちからはたくさんの感想が寄せられました。

・「目の前で人形劇が見られて楽しかった」

・「娘なりに笑っていました。赤ちゃんかわいい!と言っていました」

・「赤ちゃんのお世話をするお母さんが面白かった」

・「絵本を読んだ時よりも笑ったり、しんみりした気持ちになりました。子どもたちも素直な反応があってぐっと物語の世界に引き込まれました」


絵本とはまた違った感情を引き出すのが、生の舞台ならでは。

子どもたちの笑顔を引き出すパフォーマンスの旨さが際立つ舞台でした。

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おわりに


「ごきげんなすてご」は、兄弟姉妹が生まれて、なんだか寂しい気持ちになって、ついわがままを言ってしまう、お兄ちゃん、お姉ちゃんの揺れる気持ちをまっすぐに表現した作品です。

子どもごころを丁寧に掬い取るひとみ座さんならではの演出は、家族の絆をあたたかく描いた愛情たっぷりの作品でした。

舞台と子どもたちの距離の近さは、子ども劇場でしか味わえない貴重な体験です。

隣で一緒に観るお母さん、お父さんも子どもたちの反応を間近で感じながら楽しめる演劇体験が叶います。

普段忙しくて子どもたちと同じ目線に立つことが難しい中でも、家族が同じ目線で同じ物語を共有できる“ごきげん”な時間が生まれたことを、私たちも嬉しく思います。



立川子ども劇場の会員にとっても、舞台準備から撤収まで子どもと大人が一緒に舞台をつくる特別な経験となりました。

人形劇団ひとみ座の皆さま、心に残る素敵な時間をありがとうございました。そしてご来場くださった皆さま、また次回お会いしましょう!



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人形劇団 ひとみ座1948年、鎌倉アカデミアに集まった若者により人形劇の専門劇団「人形劇団ひとみ座」が発足。1965年から川崎市に拠点を構え児童向けから大人向けまで幅広い作品を創り続けている。アメリカ、カナダ、中国など海外でも公演し、幅広い活動を実現し、受賞歴も多数ある。2025年7月には拠点施設『本館』の新築工事が完了。20年続く「かわさき市民プラザ人形劇まつり」など地域との結びつきにも力を入れている。

 
 
 

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